暑熱順化ってなに?

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暑熱順化ってなに?

運動をより長く続けられ、パフォーマンスの低下を防ぐことができる「暑熱順化」の方法とポイントをご紹介。


暑熱順化ってなに? A.	5~6月など気温が高くなり始める前に、汗をかく運動やあえて高温環境に身を置くことで暑さに体を慣れさせることです。 ■暑熱順化トレーニングの方法 ✓高温環境のもとで、1日60~100分の中強度の運動をおこなう ✓間隔を3日以上空けないようにして、7~10日続ける <暑熱順化による体の変化> ・安静時および運動時の深部体温が低下し、汗をかきやすくなり、  体温の上昇を軽減する。 ・汗に含まれるナトリウム濃度が低くなり、  多量発汗時の ナトリウムの損失を軽減する事ができる。 ・皮膚血管を拡張させて、皮膚からの多くの熱を放出することができる。  ・循環血液量が増加し、最大酸素摂取量の増加につながる。 ↓ 暑熱環境下でも運動をより長く続けられ、パフォーマンスの低下を防ぐことができる! 参照 :国立スポーツ科学センター,暑熱対策ガイドブック     環境省,参考資料1-4,「暑熱順化が熱中症に及ぼす影響の整理」
暑熱順化中の水分補給ポイント 暑熱順化トレーニングにより発汗量が増加するため、より多くの水分を補給することが必要です。 ➀運動前体重の1~2%量を意識し、「いつもより多め」に飲む 体重の2%以上の脱水で、競技パフォーマンスが低下するといわれている ②スポーツドリンクをこまめに飲む 水分だけではなく、ミネラルもとることが大切 ③飲み物の温度は低く 低い温度(5~15℃)の方が、吸収が早く、体温の上昇も抑えることができる ④食事や補食から水分をとる <水分量の多い果物を選ぶ>スイカ、メロン、柑橘類など <食事に汁物をつける>味噌汁、スープ、冷製ポタージュなど 参照:公益財団法人日本スポーツ協会「熱中症予防ガイドブック」    国立スポーツ科学センター「暑熱対策プロジェクト,トレーニング再開時の暑熱対策」
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